剛さんが奈良に帰ってきた、自分のホームに帰ってきた、そんな感じのめちゃめちゃオープンでウェルカムなライブでした。
ものすごい解放感の中ライブが始まりました。白い丈の長いジャケット中は黒のタンクと黒のジレ、白いパンツでサングラス、かっこ良く決まってます。
でもよく見るとノーメークでうっすら無精髭。
ステージに上がるなり置いてあった小さな水晶を上着のポケットに入れた気がします。
I gotta take you shamanippon、やChance Comes KnockingやFUNKY PANTIESのギターはとても男前、天命さんや人類の此処の歌声は色っぽく特にファルセットに胸がきゅんきゅんしました。
曲により形の違う小さな水晶を持ちながら歌っていました。(多分CDジャケ写に使った今回のペンライトのモデルになったものとブンブブーンでyouさんに「岩塩?」て言われたものだと思う)
Blue Berryが終わり上着を脱ぎMCに。
完璧な剛さんですが、ひとつ注文をつけるとしたら、Blue Berryの前に上着を脱いで欲しかったかな。Blue Berryの可愛いお尻フリフリが上着で隠れてもったいなかったです。
最初のMCからそこは剛さんの家のリビングのよう。上着を脱いで靴を脱いではだしになります。
次々に他愛もない話を繰り出すのですが、これがまるで楽屋トーク。すっかり出来上がっているタケちゃんをいじり(もしやビール飲んでた?)、コーラスのりんさんをいじり。
一段高い場所に座るのですが、足が下につかなくて、ブーラブラ。子どものように可愛いです。いえ、子どもより可愛いです。
皆が「可愛い」というと足がアップでモニターに映ります。すると皆がまた「キャー」と。「足が映っただけでキャー言われるんですよ。こんないい人生、感謝せんとあかん」と言ってました。
平安さんでリハの時に写真を撮ったらUFOが写ってたと。タケちゃんたちとUFO話で盛り上がっていたのにりんさんが、本番前に「あれはシャボン玉でしょ」と。「男ってバカよね」目線で言われたと。「何も本番前に言わなくても、言うのは打ち上げの時に言うのでいいでしょ。それが母性ってもんでしょ」とふてくされ気味に。そんなやりとりを面白おかしく私たちに嬉しそうに話します。
あと、平安さんの打ち上げは鴨川の河原で中学生みたいにはしゃいでいたそうです。
私も平安さんのあと打ち上げをしてかなり遅くに鴨川(三条京阪あたり)を渡りました。橋の上から下をみるとグループやカップルが何組かが河原にいました。「真っ暗でバカやって落ちたりしないのかな」って友達と話していたのですが剛さんたちもそうだったなんて(^^;
あと「いたってまともな中でカオスなことをやっている」と言ってました。剛さんは、熱くなるようでいて冷静なのだと思います。振り幅はとても広いけど振り切って飛んでいって元に戻らないってことがないんだなって思います。MCと歌の落差とかを見てもそう感じます。
「100年会館は何度もやらせてもらってるけど、市や県でshipを建ててくれればなぁ」とおねだりしてました。もしかしたら市のお偉いさんが来ていたのかもしれません。
剛さんは奈良に強い愛着があり借り物の箱ではなく、自分で箱を建ててそこで演奏したいんだということがすごく強く伝わってきました。
平安さんの演奏は最終日が余計なことを考えずにでき印象深いライブになったと言ってました。
いとのとちは平安さんとは違う感じがしました。すごくムードがありましたよ。
人類の此処は座ってリズムを取りながら歌ってくれました。
二度目ののMCでも「市や県のサポートでshipを建ててくれないかな」と。
MCがかなーり緩いことについて「皆に素を見せたいからこうなる。この空気間はリハに近いって。平安さんまではMCちゃんとしてたのに国道24号に入ったらこうなっちゃった。ぼかー(僕は)幸せだなぁ」ってwwいかに奈良の水があっているかということでしょう。
足がやっとつくちょっと高いところに座って爪先だけ足をつけていたけどそのうちその足をブーラブラ。ペットボトルを足の間にはさみまるで子どものよう。
楽屋ではりんさん、タイガーさん、サスケさんが声が大きいそう。「僕の声なんか聞こえない」って言ってました。
あまりにMCが長くて緩くてそのうちタケちゃんが、「おれ、次になにやるのか解らない」といい始める始末。
そこで剛さんがNow's the time to change the worldの出だしを鼻歌で口ずさみ始めると、すぐに伴奏がついてきてそこからちゃんとした楽曲がはじまりました。
これには感動しました。
この牽引力。このチームワーク。素晴らしかったです。
次のMCでは
自分が音楽に出会って救われたこと自分のフィルターで奈良ファンクをやりたいということ。
仲の良い仲間と音を鳴らせることが楽しい。いつも同じものにならない。ライブとCDが同じなら家でCDを聴いていればよい。今日にしかないものを体感させてあげたいと話していました。
あと広島の仕事についても。広島のお仕事を経験して、広島ではその土地に根付いた平和の授業や取り組みがあると。同様に奈良にお経の授業があったりする。
水晶のレクチャーもありました。
自分の水晶を「この子」と呼んで愛しそうにしてました。
雷が落ちた水晶やセルフヒーリング(自分で成長してゆく)の水晶の話。今日のギターの中にはクリスタルが入っているそうです。
それからステージ前の大きな水晶は自前でこれを買うときお母さんに電話で相談したそう。すごく昔にNYでハミングバードを買うときにお母さんに「買ってもいいかな」って相談したこと思い出しました。あれから20年くらい経ってますよね。ずっと変わらずお母さんがすごく大切な存在なんだなって思いました。
今後の音楽についてもお話してくれました。10年後に音楽がどのような形で残ってゆくのか想像できないと。レコード、テープ、CD、ダウンロードやストリーム配信。音楽は様々に形を変えてきています。でもそれらはいわば仮の姿ですよね。本質はみんなの心の中に生き続けるもの、それが音楽だと私は思います。
そんなMCを終えての「いまあなたと生きてる」はめちゃめちゃ雰囲気のある中歌ってくれました。
このあと「FUNKがしたいんだどしても」の前にダボダボTシャツにお着替えするのですが、Tシャツをステージ上に運んできたスタッフさんみたいに見えた人がなんと十川さんでした。剛さんに「今日のゆるゆるMCなら行けると思って出てきたんやろ」と言われてました。ほんとに何も打ち合わせしていなかったようです。
さんざん剛さんにいじられ、SWING-OさんもSay anythingのイントロを弾きだしました。「あぁ、これは・・」と思ったら昨年の大阪ライブの再現。(十川さんがセイエニの出だしを歌うという)もちろん昨年のその時は十川さんがキーボードだったはずだからSWING-Oさんは現場を見てないわけですよね。それなのにさらっとこういうことをやってしまう人。乗っかる人。阿吽の呼吸。素晴らしすぎます。
そんなこんなでそのあとステージ上に残り急遽コーラスをやることになった十川さん。「FUNKがしたいんだどしても」のコーラスパートを120%の力で歌っていました。十川さんってめちゃめちゃ大御所のわけですよ。たくさんのミリオンセラーの楽曲アレンジを手がけてるすごい人なわけですよ。そんなすごい人も剛さんの手にかかると(^_^;)スタッフのフリしてステージに出てきて可愛らしくそして一生懸命に「FUNK ひとてーま」なんて歌っちゃうわけですよ。ただただすごいなって思います。
あと剛さんはスティーブさんが奈良市民になったことを報告してくれました。
剛さんがスティーブさんから耳打ちされて「ほんとに言っていいの?」って念を押してました。自分の居所を言ってしまうことにどういうリスクがあるのか剛さんは痛いほどわかってるんだろうな・・ってちょっとキュンとしました。スティーブさんに確認する優しい剛さんの気持ちがその一言から伝わってきました。
そして「僕の故郷に僕の仲間が住んでいることはほんとに嬉しい」と話していました。「(バンドメンバー)みんなで奈良に住む日が来てもいいんじゃない?」って。
「奈良は自分の気づかないじぶんを気づかせてくれる場所。奈良で求めずにゆっくり過ごして答えを見つける。」と言ってました。
平安神宮からたった2日あけただけなのに180度違うライブでした。
同じ曲も違って聴こえました。たくさんの世界を持つ剛さんから目が離せません。
記入者こさかママ
2015年09月16日(水)
No.97