語り尽くせない剛さんの奈良への想いが溢れ出していた素晴らしいライブでした。
剛さんは時折空を見上げたり大仏様に向かって歌い演奏していました。歌は少なめ、インスト、セッション多めのセットリストは太くて荘厳な様相で「奉納演奏」にふさわしかったと思います。
セッションとにかく壮大でした。数名僧侶の方々がステージにいらしてほら貝を吹き、剛さんは大仏様の前でギターをかき鳴らす。そのあとのメンバーさんの演奏も凄くて十川さんとgakushiさんの鍵盤同士、ダッチさんとスティーヴさんの打楽器同士の競演等。
剛さん、メンバーさんの想い、心意気がこれでもかというほど伝わってきました。最後剛さんは高く高く大仏様に近づくようにリフターで上がってギター演奏。鳥肌がたちました。
これで終わりなのかなと思ったのだけど十川さんが美しいイントロを弾き始めました。あれ、何かバラード来るのかな?と思ってたら「僕が〜」と始まりました。ここで「街」…涙が溢れてきました。
そして「このカラダまだいけるさ」のところから剛さん自身が涙。聴いてる客席からは嗚咽。そして「うん、剛さんの気持ち伝わってるよ」っていう気もちがこもった温かい拍手に会場が包まれました。
間奏では自らギターを奏でてました。
素晴らしい地元奈良での街でした。歌詩が今の剛さんにリンクしていて泣けてたまりませんでした。
剛さん、当初歌う予定なかったんだけどスタッフさんに勧められて歌うことにしたそうです。
封印していた時代もあったけど節目節目で歌われる街。もう16年も前の曲だけど色あせるどころか毎回今の剛さんを映し出すように輝いています。すごい曲です。この曲がデビュー曲で本当に良かった。
MCは奈良の下、東大寺の大仏様の前で歌えたことを喜び、すべての人に感謝をしていました。そして自分が奈良に生まれて奈良を愛していることをたくさん語ってくれました。
辛いとき、平城宮跡の空に自分の想いを預ける話もしてました。平城宮跡は剛さんにとって特別な場所なんだなって改めて思いました。
耳を患ってからだったのに東大寺さんからご縁をもらって夢のようだったって言ってました。そしてこの日を迎えるまでにどういうライブにしたらいいのかいろいろ考えてきたって。奈良の空の下で歌えて本当に良かった。願いがまた一つ叶ったね。
剛さん、期待に応えられない自分の話もしてたけど、いやいや何をとっても期待以上だし、剛さんこそ、自分の一度きりの人生、自分のやりたいことやってほしいって思う。後悔しない幸せな人生を歩んでほしいと心から思います。
記入者モモ(こさかママ記)
2018年09月15日(土)
No.14